What`s GoldenAge?

初期ゴールデンエイジ(3歳~6歳)
ジュニア期は「神経系」が著しく発達する時期であり、年齢が低ければ低いほど「運動神経」を発達させるのに有効的です。
小学校にあがる前の子供には、何かをやらせるというよりは、「遊び」だけで十分なのです。ただ子供がやりたがる運動を、精一杯やらせてあげることで、運動神経は勝手に発達していくのです。
メジャーリーガーのイチロー選手や松井選手も、運動能力を発達させたきっかけについて、ジュニア期には野球よりも自由な遊びを通して「神経系」が鍛えられたのでしょう、と語っています。

中期ゴールデンエイジ(7歳~9歳)
小学校低学年の時期は神経系の発達過程段階であり、体内にさまざまな神経回路が次々と張り巡らされる大切な時期です。運動能力、バランス感覚の基礎はこの年代に作られています。また、この時期の子供たちは集中力が長続きせず、集中力の持続時間は平均15分と言われています。つまり、1つの運動を集中的にやらせるよりは、色々な運動を経験させ、飽きさせずに「体を動かす楽しさ」を感じてもらうことが大切なのです。野球やサッカーのチームに所属する子も多いこの時期には、「練習」ではなく「遊び」 の延長として活動させてあげることが大切です。『予防医学の研究結果』によると「基礎的な能力が育たないうちに野球やサッカーなど特定の競技をさせると、総合的な運動能力が身に付かないばかりか、成長過程でのバランスを崩し、故障の原因になる」と書かれています。このような科学的結果からみても、この時期には複合種目のスポーツを体験することの重要性が唱えられています。

ゴールデンエイジ(10歳~12歳)
神経系の発達が完成に近づき、成人の水準にほぼ達する時期となります。
動きを頭で理解して体に伝えるのではなく、見たまま感じたままのイメージに従って体全体で技術を吸収していく特別な時期です。この時期にはプロが見せるような高度なテクニックも身に付けることが可能であり、脳が学習したものはその後も忘れることはありません。例えば、自転車に乗ることや水泳は、大人になって久しぶりにやってみても忘れていません。つまり、この時期に正しい動きを脳に覚えこませることができたら、それは一生ものなのです。
ただ気を付けなければならないのが、運動が「楽しい」気持ちから厳しい練習によって「すべきこと」になってしまうことです。指導者は子供のレベルアップを求め、つらいメニューや厳しい口調で叱ることで、その運動を嫌にさせてしまわないよう注意しなければなりません。大事なのは、「遊び」の中にも「真剣さ」「厳しさ」を垣間見せてあげることが必要なのです。